お葬式は小さくが主流・僧侶派遣の実状
6月3日のNHKの「あさいち」の内容です
葬儀に関する内容、僧侶派遣について取り上げられていました。
葬儀で後悔している事がある 51%
後悔している事はない 49%
後悔している事として、「頼んでいないオプションをたくさんつけられてしまい、予算よりだいぶ高くなってしまった。もう少し葬儀にかかる費用を知っておけばよかった」という意見がありました。
この様な事は普通にある事で、私は何の驚きもないですが、残念な事に多くの方が葬儀社のいいなりになってしまっています。
コロナ禍以降、葬儀の規模の縮小化、家族葬の増加という傾向にありますが、葬儀に関しては、
①参列者の人数を計算
②相見積もりを取る
以上の事を予め考えておく必要があります。
特に②の「相見積もりを取る」という事は非常に重要な事で、私は事があるごとに話してきましたが、残念な事に多くの人は何の疑いもなく、相見積もりを取る事もなく、互助会に入っている葬儀社で葬儀を行うのが現状です。
葬儀に関しては、予めの相談を釣月寺にしていただくと安心に繋がると思うのですが、これも残念な事にする方は皆無です。
すでにお知らせはしていますが、釣月寺では「安心できる葬儀ガイド」を作成しました。
HPにバナーを設置しているので、見てみて下さい。
次に、僧侶派遣についてです。
ある業者の僧侶を依頼した場合の金額になりますが、1日葬65,000円、家族葬140,000円だそうです。
この金額は依頼者が仲介業者に支払う金額であり、僧侶には業者の手数料を引いた額が支払われます。
恐らく1日葬であれば、20,000円~30,000円、家族葬であれば50,000円~70,000円が僧侶の取分となります。
この仲介業者には、僧侶が1300人程登録しているそうですが、檀家数の減少や、葬儀の縮小化などによるお布施の減少によりこの様な仲介業者に頼らざるを得ない僧侶もいます。
勿論、僧侶を派遣するという事は依頼者と僧侶はお互いに面識がないという事ですが、私だったらこれは無理です。
何故なのか?
それは、「故人はこの様な人でした」と言われても、所詮知らない人であって、知っている人の供養と面識のない人の供養はどうしたって同じ様にはできないです。
まさに、お経だけ読んで終わりという事になってしまいます。
お布施は金額が不明瞭な点があり、金額の明確化というのは画期的だと思いますが、お布施は本来御気持ちである事から金額を明示する事に関していかがなものか?という意見も多々あります。
以下全日本仏教会のコメントです。
「お布施を支払う事は、現在苦難の中にある人への支援に、さらに未来に災害で困った自分や誰かの支援に繋がるでしょう。その様にお布施を通した人と人の繋がりというものを大きく長い目で見て頂けたら大変嬉しく思います。そこから生まれた信頼関係に基づく葬儀や、仏事を営む事が私達の役割であり、その為に常に努力していかなければと考えています。」
このコメントにもある様に、一番重要なのは今までの信頼関係なのです。
これは僧侶派遣では成し得る事ができないものです。
釣月寺では人と人の関係が根本であると考えているので、新たな御縁の方であっても人と人との関係を大切にしていく所存です。