葬儀費用が高すぎるトラブル
今月1日の住職コラムに、「葬儀料金トラブル 相談件数が最多」について書きましたが、今朝のNHKニュースで、葬儀が高すぎるという事について取り上げられていました。
ネットで葬儀社を検索し、645,500円と表示されていたのでその葬儀社に依頼したところ、葬儀費用の話がなく遺体を搬送、数日後2,240,000円の見積もりが提示されたそうです。
この見積りには、頼んだ覚えのないオプションが追加、公営の斎場(祭壇は予め設置されているそうです)にもかかわらず祭壇使用料が追加されており、施主は必要ないと伝えたが、葬儀社関係者には葬儀の進行にかかせないものだと言われたそうです。
この方は違う葬儀社で半額以下で葬儀を行なったそうですが、身内の明確な意思を確認しないまま故人を搬送する事や、身に覚えのないオプションが勝手に追加されていたという事は珍しい事ではないです。
また、別の事例では葬儀に関して、身に覚えのない依頼書を見せられたそうですが、住所氏名欄に書かれていたのは他人の筆跡(葬儀社の関係者の筆跡)だったそうです。
この様なトラブルに関しては、一般の方にとっては分からない事が多く、葬儀社の言われるがままになってしまう事が問題です。
葬儀に関する事、見積書に書かれている事に関しては確認する事が重要ですが、ネットやチラシに書いてある金額では絶対に葬儀は施行できません。
当たり前ですが、葬儀社は利益を追求する企業なので、「家族葬だから安い」「会葬者が少ないから安い」「ホールが小さいから安い」という事はありません。
祭壇使用料が葬儀の費用で大きな金額を占めますが、葬儀社のホールでは、大・中・小といった様にサイズの違う祭壇が用意されており、ホールの大きさ等で使い分けています。
大きなホール(横のスパンが長いホール)で小さい祭壇や中サイズの祭壇にしようとすると、「ホールの大きさに対して釣り合いが取れない」などと言って大きな祭壇に誘導するのも普通にある事です。
この様なトラブルを避ける為にも、「葬儀に関する見積もりをあらかじめ取る」、「葬儀に関しての話し合いを家族間、身内間でしておく」という事は非常に重要な事です。