「ペットと一緒に入れる墓」

ペットの葬儀や供養をしている寺院が増えていますが、私は矛盾を感じているのです。

「ペットの葬儀します」「ペットの供養します」という寺院はありますが、ペットと人間が一緒に入れる墓地を設けている寺院はまだ少数です。

仏教では、動物は畜生界と言われており、人間界とは別であるという事から、動物と人間は同じ墓には入れないという考えですが、ペットの葬儀・供養を受け入れておきながら、ペットの骨はペット専用の墓所に納めないとダメという寺院が殆どで、ペット専用の納骨堂として小屋を建てたりしている寺院もあります。

これってすごい矛盾ですよね。

ズバリ言うと、これは大人の事情です。

ペットも家族という意識がある中で、ペットを嫌う人、ペットと人間を同じ場所に納めるなんてトンデモナイと思う人がいるのは事実です。

しかし、ペットと同じ場所に納めて貰いたいという思いの人もいる事から、釣月寺では自身の墓地にペットの骨を納めても構いませんと伝えております。

また、釣月寺の樹木葬と家族墓はペットの利用も可能としており、ペットと一緒に入れるという理由で、ご利用になっている方もおります。

仏教の原則や基本的な事は大事であり、伝えていかなければならない事ですが、時代の変化、意識の変化も受け入れつつどうしていけばいいのかを考えていかなければならないと思います。