「日本は仏教国で仏教離れ最多」
再び、アメリカの世論調査研究所「ピュー・リサーチセンター」の情報です。
日本では、仏教徒として生まれ育った成人のうち40%が無宗教を自認しているそうです。
インド、イスラエル、タイなどは95%以上が生まれ育った宗教に留まっているが、韓国で
は50%、スペインでは40%、日本では34%、アメリカでは28%の人が宗教を変更しており、転換した先の大部分は無宗教(無神論者)で、脱宗教化が進んでいる結果となりました。
日本と韓国は仏教徒の信仰離脱が目立つ地域であり、日本は仏教徒として育ちながらも現在は仏教徒ではないという比率が仏教国で最も多いそうです。
しかし、スリランカやタイでは日本や韓国とは対照的に、仏教徒として育てられた大半が今も仏教徒であるという現状もあります。
さらに報告書では、仏教を離れた人の殆どはいかなる宗教にも属さない傾向にあり、日本は仏教信者が最もいなくなっている国であると結論付けています。
私はタイの寺院を訪れた事がありますが、仏教が生活に根付いているという事を強く感じました。
「日本の仏教は葬式仏教」(葬式の際にしか必要とされない)と表現されたりしますが、仏教=先祖供養ではなく、生き方の指針なのです。
仏教はモチベーションの宗教であり、「どの様なモチベーションで行動するか?」が全てです。
以前にもこのコラムでも書きましたが、仏教においては全ての現象は原因や条件が相互に関係しあって成立しているもの(あらゆる物事には、原因と結果がある)であり、何らかの原因による結果の一つにすぎないという「縁起」や、よい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある(よい事も悪い事も自分に返ってくる)という「善因善果・悪因悪果」という考えがあります。
物事の考え方一つで生き方が変わってくると言っても過言ではありません。