「寺院の後継者問題」
曹洞宗によると、過去20年間で年間得度者が半減、若手僧侶も3割減だそうです。
得度とは、僧侶になる第一歩であり仏門に入る事です。
少子化というのが一番の要因になると思いますが、「経済的に厳しい状況にある寺院においては、子息に寺院を継がせたくない」という理由もあるそうです。
今後、安定した寺院運営ができるのは全体の3割程度で、多くは寺院だけでは生活を維持するのは難しいといわれています。
副業を考えていかないと寺院の運営は厳しいと、副業を促している宗派もあります。
残念ながら釣月寺の本山である、妙心寺はこの様な事は一切示してくれないので、自分で何とかするしかないです。
どうしたら僧侶になれるのか?は宗派によって違いますが、臨済宗の様に一定期間専門道場で修行をする宗派や、血縁を大事にする宗派等ありますが、厳しい修行を積まなければならないというのは、今後考えていかなくてはならない事だと思います。
また、ジェンダーフリー、ジェンダーレスという考えが浸透していく中で、女性の僧侶が増加している宗派もありますが、臨済宗においては専門道場での修行というのが足かせとなり、女性の僧侶の割合は極端に低いです。
2022年の1年間に就任した女性住職の割合は、浄土真宗本願寺派は10%強、日蓮宗は9%、真言宗智山派は8%強、天台宗は8%弱、浄土宗・曹洞宗・真宗大谷派は共に2%強、臨済宗妙心寺派は4%弱というデータがあります。