「墓じまいに関して起こりうる問題」

今年もよろしくお願いします。

ネット等で墓じまいのトラブルに関する記事を見る事が多くなりました。

今回は墓じまいをする際の実際のトラブルについて書きます。

長寿の方が多くなった、核家族化により高齢の親と同居していない、住んでいる地域が実家から遠い等から、墓じまいする方が増えている事はこの住職コラムでも書いています。

自分の親を亡くした事により、墓の管理や寺との関係を考えるきっかけになり、「自分の子供たちには手間をかけさせたくない」と考える人が増えているそうです。

墓じまいに関しては、2022年4月15日号、2022年5月1日号、2022年5月15日号の住職コラムでも書いていますが、多大な労力を要します。

墓じまいをする際に一番重要な事は、現在墓地のある管理者の了解を得なくてはならない事ですが、その中でも寺の境内に墓地があるのが一番厄介で、了解を得る為に住職から高額な離檀料を請求されたというケースもあります。

国民生活センターには、700万円を寺から請求されたという相談や、ある男性は持参した御布施を寺側から足りないと突き返されたというケースもあります。

その方は、自主的に100万円包んでいったそうですが、住職に「うちを離檀するなら1本(100万円)足りない」と言われたそうです。

それぞれの寺の運営に関しては、それぞれの住職の考え方や方針に依る事が大きいですが、この様な住職がいる事が本当に申し訳ないです。

離檀料については、曹洞宗の見解ですがこのホームページで10月26日のお知らせでも紹介しました。

また、檀家に残るのもキツイという方もおり、ある男性は親が信心深い檀家でしたが、親が亡くなって何年もたっているのに「寺の修繕費に300万円寄付して欲しい」と言われたそうです。

この方は自分の世代には関係ないと思っていたが、こんな事になるのなら早く墓じまいをして離檀しておくべきだったと後悔しているそうです。

釣月寺では、檀家以外の方でも墓じまいに関する相談等も受け付けていますので、ご相談下さい。