「葬式不滅」
書籍の紹介です。
「直葬」(通夜・葬儀をせずに火葬のみ)、「家族葬」(最近は家族どころか、同居している家族のみという「家庭葬」というのもあるそうです)、「孤独葬」(参列者が誰もいない事)等と葬儀には様々なスタイルが見受けられる様になりました。
この書籍は、形は変われども葬式は不滅であるという内容が書かれていて、「葬式仏教はグリーフケア宗教である」と、なかなか興味深いです。
「迷惑をかけたくない」というのは建前であり、「面倒」というのが本音であるという事や、「一周忌はやったが、三回忌はやらなかったという家も増えている理由として、直葬で済ましてしまうと、寺との縁も結ばれない為、その後の年忌法要をするという発想自体が生まれない」とも書かれています。
釣月寺においても、葬儀は他の寺で行い(戒名はその時に授けられています)、その後釣月寺の墓所をご利用になっている方の中には、法事をされていない方もおります。
私としては、せっかく御縁を頂いたので、法事等でお話をさせて頂く事により寺を身近に感じて貰えればと思っているのですが、「母に父の法事はやらなくていいと言われたので法事はやらないです」と言われたりで、その様な方にはどうしたらいいものか?と悩んでいます。