「後日の葬儀(骨葬)」

この住職コラムでも書いていますが、コロナ禍で葬儀のスタイルは大きく変わりました。

今回は、「後日の葬儀」について書きます。

「家族葬」「一日葬」は、葬儀社が命名したもので「家族葬専門ホール」という言葉は周知の事実です。

「後日の葬儀」(骨葬)とは、先に火葬してからお骨で葬儀を行うという事です。

お骨での葬儀なので、私達は「骨葬」(こつそう)と言います。

住職コラム2022年10月1日号「あらかじめの相談は重要です」にも書きましたが、火葬のみという方が思いのほか多く、落ち着いて考えた時に「遺骨はどこに納めたらいいのか?」、「故人の遺言で火葬のみにしたが、何もしなくていいものか?」「故人の供養をしたいけどどうしたらいいのか?」となる方も多いと思います。

火葬を済ませてしまえば葬儀社との関係は終わる(火葬のみであっても、葬儀社を入れないと火葬はできないので、どうしても葬儀社への支払は発生します)ので、金銭的に厳しい方であっても後日の葬儀・骨葬であれば、寺主導での葬儀を行う事ができます。

しかし、通夜・葬儀告別式の後の火葬が本来であるので、先に火葬をするという事を推奨しているのではありませんが、致し方ない場合もあるので臨機応変に対応する事も必要だと思っています。

樹木葬をご利用の方は生前申込の方もおりますが、火葬した後に釣月寺に連絡をしてくる方もおられ、多くの方は49日忌の時に「後日の葬儀」という形でさせていただいています。

今年(令和5年)に入り、本日(2月15日)現在で、お二人の方の後日の葬儀をさせていただきました。

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