「家族葬のメリット、デメリット」

家族葬については、住職コラム2020年2月1日号「家族葬とは何ですか?」にも書いていますが、時代の流れには逆らえないもので、多くの葬儀が家族葬という形になりました。

家族葬なんて論外という考えの住職もいるそうですが、今回は家族葬のメリット、デメリットについて書きます。

従来の葬儀は、仕事関係、親戚関係、近所付合いといった方等、故人と所縁がある方が参列していました。

その為、親族は所縁がある方への対応に追われ、故人との別れが満足にできないまま葬儀が終わってしまうという事が多かったと思います。

しかし、家族葬では親族のみ、家族のみで通夜・葬儀を行い、関係のある方は事前焼香という形や、始めから御遠慮いただくという対応をしている事から、「故人と別れをする時間が取れる」、「気持ちの整理ができる」といったメリットがあります。

デメリットとしては、通夜・葬儀への参列を御遠慮いただくと、後々近所の方等が線香をあげに来る方もおられるので、葬儀後も気を抜く暇がないという事も起こりえます

また、参列を御遠慮いただく背景には、香典返しの手間もあるかと思います。

香典返しについては2019年12月1日号「香典返しについて」に書いているので参考にして下さい。