「葬儀社からの紹介を受ける事」
今回のコラムは、2020年5月15日号「ネットや葬儀屋によるお坊さんの手配について」と一部重複する内容になります。
寺が葬儀社の紹介を受ける理由としては、様々あると思います。
檀家数が少ない事から、葬儀をきっかけに御縁のある方を増やしたいという意図や、葬儀だけ請け負って終わりという寺もあります。
しかし、寺は葬儀社から紹介して貰う立場的になるので、葬儀社の意向に従わなくてはならなく、寺としてその辺は割り切らないとならない事もあるのは事実です。(戒名がない俗名での葬儀等が典型的です)
複数の葬儀社からの紹介を受けている寺もあります。
また、これを話す寺はほぼありませんが、寺は紹介を受けているので、紹介を受ける度に葬儀社に紹介料を支払います。
その紹介料は、請け負った額(御布施の額)の約半分だと言われています。
つまり、施主は寺へと御布施を渡しますが、その半分は間接的に葬儀社へ支払われている事になります。
当たり前ですが、葬儀社が儲かる仕組みになっています。
勿論、紹介を受けている寺は、施主にこの事は一切話しません。
様々な状況の方がいるので(寺の伝手がない等)、紹介に頼るのも致し方ない面もありますが、釣月寺では葬儀社からの紹介は受けていません。
面識のない方の葬儀を俗名でというのは、とてもできないです。
葬儀社から紹介を受けるという安易な手段ではなく、住職である私自身の考え等を発信し、御縁のある方を増やしていければという思いでやっています。
あらかじめコンタクトをして頂いた方に対しては、責任を持って対応させて頂きます。
前回のコラム「あらかじめの相談は重要です」にも書いていますが、私としては釣月寺を多くの方に知って貰い、お困りの方に対してお力になる事ができればと思っています。