「あらかじめの相談は重要です」
火葬場に行くと、最近顕著な事があります。
戒名のない人は、無宗教という可能性もありますが、戒名のない俗名の人が以前よりも多くなった気がします。
神道であれば、「~命(みこと)」、キリスト教であれば骨壺に十字架が書かれているので分かります。
葬儀社の人に聞くと、伝手のある寺がなくて火葬だけする人、葬儀社の紹介する寺で葬儀はしたが戒名のない人等が最近は多いそうです。
葬儀の事について、あらかじめ段取りをする人は殆どいないですが、多くの場合、気が動転している内に葬儀の段取りを決めないとならないので、その後の供養(法事や墓地等)については考える余裕がないのが現実です。
住職コラム2020年1月1日号「葬儀屋の互助会に入る必要ありますか?」にも書きましたが、互助会に入れば安心ではなく、その後の事の心配もしなくてはなりません。(その後の方が大事です)
伝手のある寺がないのであれば、予め寺に相談する事が一番の得策ですが、残念ながら多くの寺は檀家になる事を強制したり、檀家でないとお経はあげられないと主張する等、よろしくない体制がまかり通っているので、寺には相談しづらいと思う方が多いのが現状です。
檀家以外に門戸を広げている寺は、まだまだ少ないです。
その様な事から、釣月寺では気兼ねなく誰でも相談していただく為に、メールでの問合せや、最近では釣月寺にお越し頂く日時をオンラインで予約できるシステムを導入したりしています。
いざという時に慌てない為にも、あらかじめの相談は重要です。