「地域のやり方」
仏事に関しては、基本的なやり方はありますが、地域によってやり方が違う事があります。
地域のやり方について否定はしませんが、「それはおかしい」と思う事もあり、その場合は「地域のやり方はこうですが、本来のやり方(考え方等)はこうですよ」とお話をしております。
勿論、沼津のやり方が正しいとは思わない事もあります。
※実際にあった事例
釣月寺の檀家さんで、小山町に住んでいる方が亡くなりました。
枕経に伺い、葬儀に関する打ち合わせをしていると、「葬儀当日に、35日忌(五七日忌)を行う」という事でした。(小山町界隈では、葬儀当日に35日忌(五七日忌)を行い、49日忌(七七日忌)も別の日に行うそうです)
私としては、初七日忌を飛ばし、35日忌(五七日忌)を行う理由が分かりません。
葬儀当日に行うとするのであれば、初七日忌になります。
初七日忌については、住職コラム2019年12月15日号「初七日忌は葬儀の式中に行うものですか?」に書きました。
また、富士市では以前は、葬儀当日に49日忌(七七日忌)を行っていたと聞いた事があります。(その様なやり方は今はしていないそうです)
49日忌(七七日忌)に関しては、住職コラム2021年6月1日号「多くの方が「四十九日を意識します」に書いていますが、葬儀当日に49日忌(七七日忌)を行うのもありえない事です。
地域のやり方も大事ではありますが、本来のやり方(考え方)を説明する事は大事な事であり、話さなくてはいけない事だと思います。(その事について話せるのは、私達しかいないので)