「これからの寺は、選ばれる時代です」

他の寺の住職と話をすると、「檀家は減っていく一方だ」という話を多く聞きます。

釣月寺でも、高齢という事から墓地を片付けて永代供養にする方、遠方に住んでいるのでそちらに遺骨を持っていくという方、遠方に住んでいるが遺骨は釣月寺の永代供養塔に納骨する方等、年間に数件あります。

ある寺では、永代供養をしている民間霊園に改葬(遺骨を移動させる事)する檀家がいるという話も聞きます。(民間霊園の方が費用面で安い事があります)

ここで重要な事は、「どの様な理由であれ、檀家が減っていく事に対して、寺側は何か対策を講じているのか?」という事です。

2020年11月1日号「永代供養の相場」にも書きましたが、「檀家を減らしたくないから、永代供養の御布施を高額にする」(永代供養にするという事は、檀家としての関係がなくなるという事です)という寺もありますが(残念ながら、この様な考えの寺が殆どです)、これは逆効果だと私は思います。

永代供養が高額であるので、比較的費用のかからない民間霊園等の永代供養塔に遺骨を移すという方もいるのが現状です。

全ての事に当てはまる事ですが、これからは今までの常識や慣例が通用しない時代になりました。

寺を選ぶ基準として、「住職の人柄を重視する」「相談ができる安心がある」というデータがあります。

寺側も時代に合わせて、意識や考えを変えていかなくてはならなく、住職の考え方、人柄等が重要になってきます。

これからの寺は、選ばれる時代です。