「宗教はもっと包括的になるべきか?」

下記の「コラムを見る」をクリックして下さい。再び、アメリカの世論調査研究所「ピュー・リサーチセンター」の情報です。

第266代ローマカトリック教会の教皇フランシスコが帰天(カトリックで言う死去)されましたが、教皇フランシスコが入院する前にアメリカのカトリック信者を対象にした調査結果です。

キリスト教は、カトリックとプロテスタントに大きく分けられますが、カトリックの司祭(神父)には男性しかなれません。

また、司祭は独身でなければならなく、修道女も同様だそうです。

一方プロテスタントは、牧師の妻帯や女性の牧師もいます。

調査結果ですが、カトリックでは否定的な避妊、司祭の結婚、女性の聖職任命などについて認めるべきという結果となりました。

84%がカトリック教徒に避妊を認めるべき、63%が司祭の結婚を支持、68%が聖職への女性の就任を支持しているそうです。

フランシスコ教皇は、同性カップル容認、バチカン市国の行政官トップに修道女を起用など、改革派、進歩派と見なされてきたそうです。

カトリック教徒の60%が「教えの一部を変えたとしても、教会はもっと包括的になるべき」という意見がある一方、37%が「教会が縮小したとしても、伝統的な教えを堅持すべき」という意見でした。

そもそもですが、キリスト教の死生観には「故人は復活する」という事があり、肉体がなければ復活はできない事から火葬はタブーでしたが、火葬は容認された経緯があります。

この様に、時代の変化、意識の変化に対応していく事も宗教を存続させていく為には必要ですが、難しい事だと思います。

宗派によって違いはありますが、日本において僧侶は明治5年(1872年)に妻帯・肉食が認められましたが、現在でも妻帯を認めていない宗派もあります。

海外では僧侶の妻帯は稀だそうです。

私は法事の際に、宗教ごとの死生観について話をしていますが、他の宗教について知る事も知識として必要な事だと思います。