「4割が年収300万円以下、4割は20年後までに消滅」

これが寺院の現状です。

このコラムでも、各寺院の住職はこの現実を理解しているのか?と書いてきましたが、不思議な事に近隣の寺院からは相変わらず危機感が全く感じられません。

「誰かが何とかしてくれる」「本山が何とかしてくれる」とでも思っているのか知りませんが、今何もせずに従来のままでは、行く末は良くても合併、または廃寺しかありません。

私は法事の時に、「今何もしていない寺院は、確実に潰れます」と断言しています。

それ程に、寺院の現状は厳しいです。

文化時報という宗教専門紙に、「お寺の発展は無理」という浄土宗僧侶兼ジャーナリストである鵜飼秀德氏の記事が載っていました。

「檀家を増やす、収入を上げるという寺院の発展には無理がある。寺院の経済規模を徐々に小さくし、出血を抑えてソフトランディングする事が大事。葬儀が簡素化する原因は宗教離れではなく、高齢化によって弔う人が減っている事にある」と書かれています。

また、この様な現実を見据えて、民泊やカフェ等を運営している寺院もありますが、気休めに過ぎないとも書かれています。

今まで私達の間では、檀家数が300件あれば寺専業で生活していけるという考えがありました。

しかし、葬儀が簡素化し、法事をしない事も珍しくなくなり、300件では厳しく、檀家・信者は最低500件必要だと私は思っています。

数が多ければいいという事ではありませんが、寺院を存続させていくには御縁のある方を増やしていくのは最低限必要な事で、その為には選ばれる寺院でなければなりません。

お寺が評価されるポイントは、「住職が誠実で親切」「境内の掃除が綺麗にできている」「御布施が適正である」という3つだそうです。