「故人の供養は、位牌に対して行います」
葬儀の後、四十九日迄は白木の位牌(戒名が紙に書かれている仮の位牌)ですが、
四十九日を過ぎると本位牌になります。
本位牌には、黒の塗りのタイプと、繰り出し位牌(板が10枚位入っています)があり、普段は位牌に対して故人の供養をする形になります。
法事を寺で行う場合は、普段故人を供養している位牌を寺にお持ち頂き、その位牌に対して供養をします
亡くなった人がおられた場合、基本的には、亡くなった方個々の位牌を作って頂くのですが、中には「先祖代々の位牌があるからそれでいい」という方がおられます。
亡くなれば即先祖代々になる訳ですが、「先祖代々の位牌は広い意味での先祖代々」であり、故人の供養は位牌に対して行うものなので、「出来ましたら、個々の位牌を用意して下さい」と話しております。
檀家さんの中には、この話を聞いて、先祖代々の位牌しかなかった方が、個々の位牌を作った方もおります。
また、普段から故人の戒名を目にするという事も必要な事ではないかと考えます。
昔は、火事になったらまず位牌を持って逃げろと言われていたそうで、位牌は重要な物という意識がありました。