「墓地について心配な事」
(一財)日本消費者協会「第12回葬儀についてのアンケート調査報告書」
(2022年3月)の調査結果を、5回に分けて取り上げてみます。
第4回目は、「墓地について心配な事」です。
墓地についての心配事は、「子供の負担」42.2%、「将来の管理」36.6%、「墓の継承者がいない」22.2%、「墓の維持が困難」21.8%、「遠方で墓参りが困難」14.6%という結果になりました。
墓の維持・管理に関する心配事が多い事が分かる結果となりましたが、「心配な事は特にない」が20.9%あり、「相談できる窓口が分からない」は6.1%ありました。
あるセミナーで、最近は小さな家族単位の墓の人気があると言っていました。
従来の墓地も家族の墓でしたが、ここでいう小さな家族単位の墓とは「両親だけ」「自分達夫婦だけ」という単位の事で、簡単に言うとサイズの小さなお墓という事です。
民間霊園等の墓地の大きさは、60センチ×60センチというサイズもあり、その事からも小さな家族単位の墓の需要がある事が分かります。
小さなお墓とは言っても墓地を求める際の費用は、土地使用料と墓石代の両方が加算されるので、最低でも100万円はかかります
樹木葬は集合住宅、従来の墓地は戸建てと考えると分かり易いと思いますが、管理する人がいなくなった際には、樹木葬であればその区画を別の人が使用する事ができますが、従来の墓地は解体するしかありません。
墓地は建てて終わりではなく、「墓地を維持管理していく人がいるのか?」という事を考えるのも重要な事です。