「自分の葬儀に対する希望」

(一財)日本消費者協会「第12回葬儀についてのアンケート調査報告書」

(2022年3月)の調査結果を、5回に分けて取り上げてみます。

第2回目は、「自分の葬儀に対する希望」です。

「費用をかけないで欲しい」54.6%、「家族だけで送ってほしい」42.3%、「自分で決めておきたい」39.9%、「家族に任せたい」39.8%という一方で、従来の葬儀に対する意識でもある「人並な葬儀にして欲しい」11.4%、「できるだけ多くの人に参列して欲しい」2.6%、「立派な葬儀にして欲しい」0.3%となりましたが、「葬儀は行わずに直接火葬して欲しい」という割合は8.3%でした。

また、「キリスト教徒ではないがキリスト教で行いたい」「家族に負担をかけたくない」という希望も多い結果となりました。

キリスト教は、「キリスト教徒でない人の教会葬儀はしない」という方針があった様ですが、現在はキリスト教徒でなくてもキリスト教での葬儀を行える様になりました。

次に、「自分の葬儀について、自分がどの位負担してもいいか?」という質問に対しては、「100万円~200万円」10.2%、「50万円~100万円」29.6%、「30万円~50万円」18%、「30万円以下」13.1%でしたが、「遺族に任せる」は18.8%でした。

葬儀の打ち合わせの際に、「故人は年金暮らしだったので・・・」と言われる事がままありますが、本人は亡くなっているので葬儀費用全額を負担するという事はありえなく、葬儀に関する費用は遺族が負担するのが通常だと思うのですが、年金暮らしを強調する人もいます。

どの様な葬儀であれ、費用がかかる事なので予め考えておく事は必要です。

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