「寺院は消滅するのか?」

News Picks というサイトに「2 Sides」という議論番組があります。

今回はこの番組(令和5年7月24日公開)「寺院は消滅するのか?」というテーマで、浄土真宗本願寺派 西本願寺執行長 安永雄彦氏(前 築地本願寺宗務長)と、佛心宗 福厳寺住職 大愚元勝氏との議論を取り上げてみます。

https://newspicks.com/movie-series/86?movieId=2669

寺院の年間平均収入が、100万円未満 20%、100万円~300万円未満 21%、300万円~500万円未満14.7% という統計があります。

半数以上の寺院が年間収入500万円未満という厳しい現実があります。

方や、不動産収入等により年間収入が数億円という寺院もあります。

収入の少ない寺院は規模も大きくないので、どうにもならないというのも現状です。

この事も関係してくる事になりますが、今までの寺院は多少の赤字は気にしない、どうにかなる等、経営に対するする意識が薄く、赤字であっても何ら対策を講じていない寺院が多い。しかし、収入と支出をコントロールしてバランスを取るという事が大事であり、黒字であれば檀信徒の方に還元するという事も必要であると述べています。

また、人口減少、少子高齢化により葬儀が主な収入源であった寺院は、葬儀の規模の縮小化等により、葬儀以外の収入源がなくては今後厳しくなる

墓じまいの増加等により、今までの様に行動を起こさずに待っているだけの寺院(これは檀家制度に胡坐をかいていた典型的な例です)は檀信徒が減っていく一方なので、これから寺院が存続する為に必要な事は、ニーズにあったサービスを提供し、新しい御縁を増やしていく努力をしなくてはならないとも述べています。

これはこの住職コラムにおいて、まさに私が書いている通りの事です。

この様な危機感をどれだけの住職が持っているか?は疑問ですが、釣月寺との御縁の方を増やしていく、その為には選ばれる寺でなくてはならないというのが私の考えです。

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