「 キリスト教新約聖書(万事が益となるように働く) 」
今回は、ある映画の内容から、キリスト教新約聖書を紹介します。
「ローマ人への手紙8章28節」に書かれている「万事が益となるように働く」という言葉が、仏教と共通していると思ったので、今回はその事について取り上げます。
分かり易く説明すると、キリスト教では、嫌な事、つらい事、いい事、うれしい事等、全ての事を神が益となるよう働かせてくれる(いい方に導いてくれる)という事です。
仏教においては、全ての現象は原因や条件が相互に関係しあって成立しているもの(あらゆる物事には、原因と結果がある)であり、何らかの原因による結果の一つにすぎないという「縁起」や、よい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある(よい事も悪い事も自分に返ってくる)という「善因善果・悪因悪果」という考えがあります。
神は全知全能であることから、ローマ人への手紙5章8節「救いのためにイエスキリストを信じる者は皆罪を赦されます」にある様に、悪事を働いてもキリストに信仰を置くと、完全に永遠に赦されるそうです。
仏教はキリスト教の様に赦されるという事ではありませんが、通夜・葬儀において、「懺悔門」というお経を御唱えし、生前の悪業を悔い改めます。
仏教では、生きとし生けるものは亡くなると新しい生命に生まれ変わる輪廻転生をするとされており、現世での行いが来世に影響を及ぼすと考えられています。
普段の暮らしにおいても、嫌な事、つらい事等があっても、これは自分に課された事であると考えるプラス思考が重要であると私は考えます。