「寺院消滅の危機」
書籍の紹介です。
「未来の年表 瀬戸際の日本で起きること」
業界、業種問わずこの先どうなるのか?について書かれています。
国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、死亡者数は2040年にピークに達するまで増え続けるそうです。
死亡数は増え続ける多死社会なのに、この先寺院は消滅の危機を迎える事になります。
それは何故なのか?
原因としては、檀家制度の崩壊、住職がいない無住寺院の増加、住職の高齢化、さらに資金難による伽藍の維持管理ができないという事が挙げられます。
檀家制度の崩壊については、檀家の高齢化による檀家数の減少、引っ越し等による墓じまいの増加が主な要因だと思います。
無住寺院の増加については、そもそも寺院のある地域の過疎化が主な要因で、檀家数の減少が要因による住職の不在(檀家数の少ない寺の住職に進んで入る人はまずいません)等が原因だと思います。
住職の高齢化については、少子化という社会現象によりなり手がいないというのも一因であり、檀家数の減少、住職のいない寺院の増加、それらの事により伽藍を維持する資金の調達が困難な事等が寺院消滅の危機に繋がっていくという事が書かれています。
正にその通りで、住職コラム11月15日号「これからの寺院について」でも書いていますが、寺院消滅の危機は年を追うごとに現実味を帯びてくる問題だと思います。