「本堂での葬儀で最近思った事」
「寺院葬のすゝめ」にも書いていますが、本堂で通夜・葬儀を行うにあたり、本堂での法事が入っていたらどうするか?というのがネックでした。
亡くなると葬儀社の霊安室に直行という人が多い現状(葬儀社の霊安室に安置という事は、確実に葬儀社の会館で通夜・葬儀を行う事になります)では、最初から本堂に安置できる様にしないと本堂での通夜・葬儀につながらないのです。今までは、金曜日に亡くなった場合、土日に本堂で法事があると、金曜日に故人を本堂に搬送し、安置する事はできないと思っていました。
実際には、本堂で法事が入っている時に本堂に故人を安置したいという方はおりませんでしたが・・・
最近の事例で、本堂で法事があっても故人を本堂に安置する事が可能だという事に気づいたので、その事を書きます。
亡くなった電話があったのは木曜の朝でした。
木曜には本堂で法事が入っていましたが、本堂での通夜・葬儀を望まれていたので、故人を本堂の裏にある位牌堂に安置しました。
通夜は土曜日でしたが、木曜、土曜、日曜と法事が本堂であったので、土曜日の法事が終わるまでは故人は位牌堂に安置していました。
土曜日の法事終了後に故人を本堂正面に安置し、通夜を行い、日曜にも法事があるので、通夜後に故人を位牌堂に安置しました。
日曜に法事が終わってから故人を本堂正面に安置し、葬儀を行いました。
故人を移動するのは葬儀社が行うので、身内の方や参列者の方が手伝うという手間はありません。
現状では、本堂で通夜・葬儀をされる方の多くは、金銭的な事からという方が殆どですが、新型コロナウイルスの影響で葬儀の規模が縮小している事もあり、本堂での通夜・葬儀を望む方も少しずつですが増えております。