「四十九日迄は仏壇を閉める事」
家族に不幸があった場合、仏壇の扉を四十九日迄閉じる、神棚の扉を閉じて半紙を張る(神棚封じ)という習慣があります。
神道では「死は穢れである」という考えがあり、その様な古来の慣習が仏教にも影響したと推測されます。
仏壇を閉じる事、神棚に半紙を張る事、穢れを祓う清めの塩等がその名残になります。
また、自宅で通夜を行っていた時には、玄関先に水がチョロチョロ水流れる物を設置し(神社の手水の様なもの)、穢れを清めるという事をしていた時代もありました。
「死は穢れである」という考えから、以前は本堂での葬儀を行う場合、葬儀は火葬の後、遺骨にしてから行っておりました。
しかし、現在においては、故人を本堂に安置しての通夜・葬儀を行っている事等から、家族に不幸があった場合でも仏壇の扉を閉じる事はせずに、普段通り先祖様の供養をして頂いて構いませんと話しています。
仏壇の扉を閉じるという行為は、宗派によっても違いがある様で、閉じる宗派、閉じない宗派があります。
キリスト教においては、死を穢れとは考えていないので、清めの塩はありません。