「時代の流れには逆らえません 七本塔婆編」
枕経に伺った際、葬儀社から七本塔婆を受け取ります。
初七日忌(しょなのか)から、二七日忌(ふたなのか)、三七日忌(みなのか)、四七日忌(よつなのか)、五七日忌(いつなのか)、六七日忌(むつなのか)、七七日忌(なななのか、しちしちにち)=四十九日忌となり、七日毎に塔婆があります。
仏教では亡くなると、七日毎に故人の生前中の行いが審判され、最後の審判が四十九日忌とされている事から、七日毎に四十九日忌まで故人の供養をします。
しかし、時代の流れという事もあり、釣月寺の檀家ではほぼ全ての人が、初七日忌の法要の次は四十九日忌というのが現状です。(初七日忌を省略する事はまずないです)
法事は強制ではないので、釣月寺としては七日毎の法要に関して、「された方が良いです」と伝えるしかないというのが実状です。
私は平成14年(2002年)に釣月寺に戻りましたが、それから今まで初七日忌から七七日忌(四十九日)まで七日毎の全ての法要をされた方は、5件程です。
少し前までは、初七日忌から七七日忌(四十九日)までの間に1回は法要をされる方もおりましたが、最近はされる方もいなくなりました。
七日毎に生前中の行いが審判されるという謂れを伝えていく為に、形式だけでも七本塔婆を残していく事は大事だとは思いますが、これも時代の流れで致し方ないと判断し、七本塔婆は釣月寺としては使用しない事にしました。
葬儀社によっては七本塔婆が一万円程する事もあり、形式だけの為に一万円も払うのは勿体ないというのも一理あります。
今後、四十九日の法要の際には4尺の塔婆をお出しします。