「墓じまいをする場合①」

墓じまいという言葉をテレビやネットで見かけますが、墓じまいというのは簡単に決められる事ではありません。

まず、「遺骨はどうするのか?」「位牌はどうするのか?」「故人の法要(供養)はどうするのか?」を考えなくてはなりません。

「遠方で墓参りが難しい」、「高齢で墓参りが難しい」等、様々な思いや考えがあると思いますが、墓じまいをするには墓地の管理者の了承が必要(寺の境内の墓地の場合は、寺が管理者になります。共同墓地の場合は墓地管理者になります)であり、本人だけの希望では墓じまいはできません。

墓じまいをすると、遺骨は永代供養塔等へ納める事になり、位牌は寺で預かる事になります。

また、法要をどうするのか?(永代供養の場合、法要は寺に任せる事になります)は、寺によって違いがあるので何とも言えないのですが、「どうしたいのか?」を明確にする必要があります。

つまり、「法要を希望するのか?」「永代供養塔に納めて終わりにするか?」です。

子や孫に負担をかけたくないという気持ちも分かりますが、「自分の代で墓地を片付けてしまうと後の人はどうなるか?」「後の人はどうすればいいか?」という事まで深く考える事が重要だと思います。

何れにしましても、テレビやネットだけの情報に惑わされない事が一番です。

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