「本家と分家」
従来は、本家の墓には分家の人は入れない(分家の人は新たに墓を持つ)という考えがありました。
2021年9月1日の住職コラム「名字が違うと同じ墓に入れないか?」にも書きましたが、これからは墓地を維持していく為に、身内同士で同じ墓に入る事も選択肢の一つだと思います。
しかし、最近気づく事があったので今回はその事を取り上げます。
これまでは、分家の方が亡くなった際には、本家の菩提寺で葬儀を執り行うという考えがありましたが、最近は分家の方が亡くなった場合、従来の様に本家の菩提寺で葬儀を執り行うのではなく、分家は分家で寺を探したり、葬儀社の紹介の寺で葬儀を行うという事が見受けられる様になりました。
従来からの、本家と分家という意識が薄れてきた事や、コロナの影響で親戚同士の付き合いが希薄になってきた事も原因と思われます。
釣月寺でも、檀家さんの分家にあたる方が他で葬儀を行ったり、逆に本家は他の寺の檀家であるが、釣月寺で葬儀を行うという事も見受けられる様になりました。