「全国的な宗派分布から見える事」

禅宗といわれる臨済宗、曹洞宗は、静岡県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県に多いですが、

宗派別寺院数を全国的にみると、曹洞宗が一番多く、浄土真宗系、浄土宗、日蓮宗、真言宗系が続き、臨済宗妙心寺派(臨済宗には14派ありますが、妙心寺派が最大です)という順になっています。

静岡県内には多くの臨済宗寺院がありますが、全国的に見ても静岡県内の寺院は恵まれているといわれています。

何が恵まれているか?ですが、各寺院の檀家数、法事や葬儀の際の御布施が他よりもいいそうです。

静岡県内の臨済宗寺院が多いのには歴史的な背景がありますが、昭和の時代までは先祖供養に関する意識も高く、それぞれの寺院において経営基盤が安定していたと思います。

しかし現在においては、宗派や地域を問わず、多くの寺院は経営的な危機を迎えています。

法事の減少などによる運営面の危機感が他の寺院からは感じられないとこのコラムでも書いてきましたが、多くの寺院は古き良き時代の感覚のままで胡坐をかいているのが現状です。

檀家数が多い、檀家の意識が高い、昔からの檀家がいるなどは過去の事になり、檀家の世代交代により、今までの菩提寺との関係性(寺院に対する貢献度)が続くとは限りません。

しかし多くの寺院は、世代交代してもその檀家の寺院に対する貢献度は変わらないと思っています。

古き良き感覚のままでいるのが大きな過ちですが、この感覚を変えていかないと寺院の未来はないと考えます。