「檀家でないと戒名はつけません」という寺について
まず最初に、今回のコラムは釣月寺の事ではありませんので、御理解の上読んで下さい。
何度もこのコラムに書いておりますが、有り得ない事に葬儀社の紹介により、平然と俗名で葬儀をする寺が殊の外多いという現実があります。
私は寺が葬儀を執り行うのに何故戒名がないのか?という疑問が以前よりありました。
最近になり、俗名で葬儀を行う理由・言い分が、「檀家の葬儀では戒名はつけるけれど、檀家以外の葬儀(つまり葬儀社の紹介による一見さん)では戒名はつけない」という事が分かりました。
であれば、葬儀社の紹介を受けなければいいと思うのは私だけではないはずです。
詳しくは書けないですけど、そこには大人の事情が絡んでくるのです。
住職コラム2020年9月1日「檀家にならないといけないですか?」にも書きましたが、檀家離れが進んでいる現状にも関わらず「檀家でないとダメ」「檀家以外は対応しない」「葬儀を行うには、檀家になる事が条件」等、門戸を狭めている寺も未だに多くあります。
檀家制度って、江戸時代にできたものですよ。
現代において、何処の企業、法人が「江戸時代からの制度、決まり事」を制度として言い続けてますか?
葬儀社の紹介(完全な下請けですね)を受けている時点でアウトだと思いますが、仮に紹介であってもその御縁を次に繋げる様にしていけばいいと思うのですが、悪い意味で割り切っている寺があるのは残念な事です。